ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023

2023.09.22 – 09.24

井川健は、現在は佐賀大学にて後進の指導にあたる傍ら、自身の制作を精力的に続けています。

支持体は、ウレタンや佐賀大学校内の椰子の木の葉などを使用するという、大らかで大胆な表現を見せています。
まずウレタンや葉に乾漆の技法を用いて造形し、幾度となく塗りと研ぎを繰り返し、呂色仕上げの凄みのある艶を表現しています。
それにより、驚くほどシャープなフォルムに漆の艶が生えて、このような見事な美しさとなっています。
凝視すると、漆が透き通って黒いガラスの様に見える事があります。

椰子の葉の形を生かした波型のフォルムもまたユニークで、海や波を連想させています。
京都リッツカールトンのエントランスに飾られています。

風渡るⅣ
2023
130.0 × 28.0 × 17.5  cm
漆・硬質発泡ウレタン他