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門藤理知 展: インナーライツ
2020.01.25 – 02.08
「撮影した時はモノクロに見える風景もデジタルでは無数の情報が潜んでいます。私はいわば『闇の中から色を引き出す』作業をしているのです。」(門藤理知) 月刊ギャラリー1月号より
門藤理知さんは京都芸大を出られた後、長くファッション業界に活躍の場を見出してこられた。堅実でありながら、いつもおしゃれでいなせな方だ。
最近になって門藤さんから、写真作品についてお尋ねいただく事が続いた。そして、何度かお話し写真を拝見するうちに、少しずつ門藤さんの写真から目が離せなくなってしまった。中でも、何百年、何十年に渡り、沢山の人々が出入りして来ただろう手垢のついたパリのドアの写真、そして色彩感覚に!目には見えない手垢が、デジタル化される事によって、はっきりと見て取れた。パリの街のそこここに暮らしていた人々の歴史、生き様、エネルギーを感じ、小さな衝撃を受けた。この一枚の写真の為に、今展を計画したと言っても過言ではない。