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ティエリー・ノアール: Elephant Key
2017.11.11 – 12.02
ティエリー・ノアールは、1958年フランス・リヨンに生まれ、1982年ベルリンに移住。
1984年4月に東西冷戦下のベルリンの壁にペイントしたが、それは壁にペイントした最初の人物と認識されています。
ティエリーがペイントするのは、当時のドイツの時代背景に対しての彼のできる現実的な革命運動でした。というのも、ネガティブな印象の壁をユーモラスなものに一変させるアクションでした。結果的に、これが1989年の壁の崩壊のさきがけともなりました。
壁に3メートル以上の明るくてビビットなカラーを使ったのは、単なる装飾ではなく、ネガティブなベールを剥がす事を目的としました。
ベルリンのネガティブな印象の壁にペイントされたティエリーの明るくて見るからに純真なペイントは、自由への飽くなき戦いを象徴するものです。
現在の混沌とした世の中においても、ティエリーの明るい作品が、時代と国境を越えて様々なネガティブなベールを剥がしてくれることを期待してやみません。
今展では、シルクスクリーン7点、ペインティング3点をご紹介いたします。