ART FAIR ASIA FUKUOKA 2024

2024.09.20 – 09.22

流政之は、1950年代の初期の作品から「ワレハダ」の技巧を用いてきた。
それは石を割った部分をそのままにしておく事で、作品は未完成であることを意味している。「つくらざることはときにつくることをしのぐし、つくらざるものはつくりたるものを生かす」この表現は流独自の美学であり、後にアメリカに大きな衝撃をあたえた。

1960年代には、アメリカで大きな成功を収め、国際的な彫刻家と評価された。
1963年には、ニューヨーク世界博日本館に日本から600トンの石を持ち込み、巨大壁画「ストーン・クレイジー」を制作。また、ニューヨークワールドトレードセンターでは、巨大な石の彫刻「雲の砦」を制作した。 (「雲の砦」は、9.11のテロの際に壊れずに残ったものの、救助活動の妨げになるとの事であえなく撤去された。)
1960年代には、ロックフェラー3世夫人が「受」を購入し、ニューヨーク近代美術館MOMAのパーマネントコレクションとなった。

重量感のある石等を素材としていながら、意に反して浮いたように見せる形状など、軽やかに見せる工夫をしている作品が多い。世界中、日本中のあらゆる場所で、地元に寄り添ったユニークなネーミングが多く、流政之の彫刻は品格と共に広く親しまれている。

Sakimori

サキモリ
1994
bronze, granite
38.0 × 9.0 × 9.0 cm
¥946,000

Sakimori

サキモリ
1990
bronze, granite
22.8 × 7.0 × 7.0 cm
¥594,000

Sakimori

サキモリ
1993
bronze, granite
17.6 × 7.0 × 7.0 cm
¥440,000

Untitled

無題
1987
bronze, granite
16.5 × 7.8 × 7.8 cm
¥396,000

Grandiose Future

大いなる明日
1980
Bronze, Granite
24.4 × 7.0 × 7.0 cm
¥1,320,000