近藤崇

近藤崇は、CILANDSIA(チランドシア)のレーベルのデザイナーとして活躍している。
実家がチランドシアの花を育てられていて、デザインにはチランドシアの花がモチーフとしてよく使われている。アパレル商品についてはご存知の方もおられると思うが、今展では商品と共に作家としての新作もご紹介する。
それらは不思議な作品だ。シルクスクリーンに、写真、ペィンティングにデザインを加えられ、さり気ないセンス、オシャレ感がある。衣服で見られるデザイナーとしての技術、感性を、まるごとキャンバスに投影させているかのようだ。また、キャンバスだけでなく、Tシャツ等の素材にシルクスクリーンを施した作品もある。チランドシアの花々が見え隠れしながら、立ち姿が美しく斬新な作品だ。
 
『今回の作品はシルクスクリーン、写真、ペインティング、又はデザインなど様々なジャンルの間にあるような作品を、と思い制作しました。
素材としてはシルクスクリーン用の版下フィルムや主に衣服に使われるファブリックを使用し、染色やレイヤーなど衣服を制作する際の手法も取り入れながら組み立てをしました。
例えば、透け感のあるシフォン生地やプリンター又はシルクスクリーンを施したフィルムを重ねることにより、モチーフや抽象的なペイントが混ざり合い立体感を以て画面を構成しています。』近藤 崇

THER
2020
25.0 × 25.0cm
silkscreen on fablic, film

Georg
2020
52.3 × 42.2cm
silkscreen on canvas

Faint voice
2020
52.3 × 42.2cm
silkscreen on fabric, film