ALTERNATIVE SELECTION 3

“TRICOLORE”

Koji Okuda

奥田耕司は、3Dプリンターでプラスチックの支持体を作り出し、それらの部品を組み合わせて作品を作り上げる。
しかし「猫を捻る」と言う、誰もがプッと吹き出してしまう奥田のユーモラス極まりない作品は、3Dプリンターで出力した支持体に単に色を塗って組み立てただけではない。見つめ合える猫の目を作る為に、仏師に教えを乞うたのだ。実はとてつもなく時間がかかり、恐ろしく手の込んだ作品である。今展では、杉尾信子とのコラボレーション新作が登場する。
また「猫はワープする」と言うコンセントと合わせる作品を作る為に、電気工事の資格を取得した。
元は、嵯峨御流の生け花の作家でもある。
大変器用で多彩な上、常に進化を続ける奥田のあくなき挑戦と、しなやかな感性が同時に存在する作品は、観るものに驚きと癒しを同時にもたらす。