KOUICHI FINE ARTS

“常設展”

2020.03.02 – 03.27

コウイチ・ファインアーツでは、井川健の漆のオブジェ、ベルリンの壁に絵を描いたティエリー・ノアールのペィンティングと版画、池田満寿夫の版画、チランドシアのデザイナーでもある近藤崇のペィンティングなどの常設展を開催しています。

 

– Facebook イベント詳細 –
https://www.facebook.com/events/463849587639229/

– Artsy – (より詳細な作品情報をご覧いただけます)
https://www.artsy.net/show/kouichi-fine-arts-ricci-mondo-inner-lights

池田満寿夫は、銅版画家の枠にとどまらず、陶芸、作家など、あらゆる分野で多彩に活躍したアーティストです。エロスの作家と言われるように、官能的で魅力的な女性をモチーフにする作品が多く見られます。
1966年の33回イタリアのベネチア・ビエンナーレでは、「天使の靴」など28点を出品し、版画部門のグランプリを受賞し、世界へとその名を広めました。現在展示している「バラはバラ」、「青い椅子」は、そのグランプリの作品です。これらは限定30部しかなく、コンディションも大変良好です。
「バラはバラ」は、紅い薔薇、美しく官能的な女性とやはりピンクのバラ模様のハイヒールをモチーフに、華やかな高揚感、匂い立つような薔薇や女性から幸福感を感じ取れます。
「青い椅子」には、官能的な女性が腰に手を当ててポーズをとり、挑発的な目でこちらを見つめています。しかし全体的には、空とも海ともイメージできる爽やかな作品です。
そしてその後も、様々な技法を駆使して版画制作の表現に挑んでいったのです。

池田満寿夫 / Masuo Ikeda

ティエリー・ノワールは、1958年フランス・リヨンに生まれ、1982年ベルリンに移住。
1984年、4月に東西冷戦下のベルリンの壁にペイントしたが、それは壁にペイントした最初の人物と認識されています。
ティエリーがペイントするのは、当時のドイツの時代背景に対しての彼のできる現実的な革命運動でした。
というのも、ネガティブな印象の壁をユーモラスなものに一変させるアクションでした。
結果的に、これが1989年の壁の崩壊のさきがけともなりました。
壁に3メートル以上の明るくてビビットなカラーを使ったのは、単なる装飾ではなく、ネガティブなベールを剥がす事を目的としました。
ベルリンのネガティブな印象の壁にペイントされたティエリーの明るくて見るからに純真なペイントは、自由への飽くなき戦いを象徴するものです。
現在の混沌とした世の中においても、ティエリーの明るい作品が、時代と国境を越えて様々なネガティブなベールを剥がしてくれることを期待してやみません。
今展では、シルクスクリーン2点、ペインティング1点をご紹介致します。
 

ティエリー・ノワール / Thierry Noir

近藤崇は、2001年よりシルクスクリーン、コラージュにより制作を開始し、多数の個展、グループ展にて発表してきました。
また、ファッション方面では、ロンドンのセレクトショップKOKONTOZAIをエージェントとして商品を販売。また2004年からは日本を中心に、ミュージシャン、タレントの衣装、CDジャケット、広告のデザイン、多方面へのデザインプロジェクトを手掛けてきました。
そして2007年より、自身のレーベル「CIANDOSIA」をスタート。
洋服・雑貨・靴など様々な媒体へ、自身の作品をプリントして販売しています。
4月8日(水)から始まるAlternative Selection 3 “tricolore”では、自身のシルクスクリーンの作品と併せて、スタンスミスの靴などにシルクスクリーンを施したチランドシアの商品もお楽しみくださいませ。
 

近藤 崇 / Takashi Kondo

井川健は、現在佐賀大学で教鞭を執りながら制作。
下地には、大学構内の椰子の木の葉を使用しています。
葉の上に漆を塗り重ねた呂色(ろいろ)仕上げは、極限まで磨き、透明感のある艶、シャープな線、そして形を作り上げています。
井川は、漆と言う素材と向き合いながら、自身が形づくり、磨いた作品でありながら、自身のの手を離れて人の手を感じさせない時に、漆の存在や物質感が際立つ作品になるのではないかと話している。
京都のリッツ・カールトンのエントランスでも、作品を見ることができます。

井川健 / Takeshi Igawa